元FC東京のエドゥーが1年で移籍した真相を激白 「フィッカデンティは私のことが好きではなかった」
「監督が私を信じてくれなければ…」
――東京を去る最後の日、クラブハウスで号泣したそうですね。
泣いたよ。それは、もう若くはなかったし、自分に残された時間がそれほど多くないことを知っていたからね。それに監督が私のことを好きじゃないって分かっていたんだ。僕を必要としない監督がいる以上、どんなに好きなクラブでも去るしかないと思ったんだ。
監督は、本当に私を必要としていたのならもっとピッチに送り出してくれたはずだ。監督が信じてくれたら、周りの人が信じられなくても、私は力の限り一生懸命プレーするし、活躍できる自信もあった。FC東京の選手も、スタッフも、皆が私をリスペクトしてくれていた。だけど、監督がそうでなかったら、私の選択肢は一つしかなかった。
たくさんの友だちもできたし、最高のサポーターと仲間ができた。あのクラブは最高だったよ。たった1年であんなに好きになったクラブはほかにないぐらいだ。だけど……別れを告げた最後の日、彼らと離れ離れになることを考えただけで、すごく寂しく思ったんだ。だから自然と涙が出た。私は今でも彼らのことを思い出すよ。
――もしも、FC東京の監督が異なる人物だったら、チームに残っていましたか
本音を言えば、もっと長くFC東京でプレーしたかった。もっと、彼らと一緒にボールを蹴りたかったし、たくさんの喜びを共有したかったよ。最高の選手たちがいたし、彼らは初めからブラジル人の私に対してもすごくウェルカムだった。プレーの質や、レベル的にも素晴らしかった。彼らには、称賛の言葉しか見つからないよ。
――それは、苦しい選択でしたね。
FC東京に来た時は、もっと活躍するつもりだったし、クラブのために貢献したかった。でも、監督は使ってくれなくて、すごく辛い思いもした。苦しかったよ。だけど、選手として監督の判断はリスペクトしているよ。彼とは喧嘩をしたわけじゃないし、プロフェッショナルとしての態度は取っていたつもりだ。
クラブも、私を守ってほしかった……。でも、それは終わったことだね。今は、FC東京というクラブには、懐かしさしか残っていないよ。