「自分が点を取って…」 大宮“10番”大前元紀、殊勲の決勝弾に込めたエースのプライド
9戦ぶりの先発出場で値千金の決勝弾 「バブのこぼれ球に対して反応してミートできた」
大宮アルディージャは27日、J2リーグ第24節レノファ山口戦で1-0と接戦を制し、5位をキープした。9試合ぶりのスタメン出場で値千金の決勝弾を決めた「10番」のFW大前元紀は、「ずっと準備してやってきた」と起用に応える活躍に胸を張った。
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大前は開幕当初こそスタメンだったものの、第16節アビスパ福岡戦(1-1)からは8試合連続でベンチスタートとなった。山口戦は9戦ぶりの先発となったが、高木琢也監督は山口の3-4-2-1システムにミラーゲームを挑むうえで鍵を握ると見込んで起用したという。
「山口のプレースタイルを考えた時にマッチアップする状況のなかで、(大前は)球際の戦いをプラスに変えられる選手。トレーニングから非常にいい状態だったので、使いました」
その狙い通り、大前はシャドーの位置で攻撃に違いを生む。前半11分、MF石川俊輝とFWフアンマ・デルガドのパス交換から折り返しのボールが上がり、相手に当たってコースが変わったところに左足で合わしてシュート。山口GK吉満大介のセーブに遭ったものの、チャンスに顔を出した。
0-0で迎えた後半23分、大前を起点にカウンターを発動させ、MF大山啓輔がペナルティーエリア手前で横パス。走り込んだ途中出場のMFダヴィッド・バブンスキーがフリーでミドルシュート。相手GKが弾いたこぼれ球に反応した大前がダイレクトで右足を振り抜くと、矢のような一撃が山口ゴールに突き刺さった。「10番」の2戦連発となる今季3ゴール目が値千金の決勝点に。大宮はホームで1-0と勝利を飾った。
「カウンターだったと思うけど、上手くつないでバブ(バブンスキー)のところまでボールを持って行けて、バブの(シュートの)こぼれ球に対して反応してミートできました」