上位に勝てないミラン ユベントス戦で「またも試験に落第した」と伊メディア

拭い切れない守備の不安

 21日のユベントス戦は、0-1の僅差での敗戦とはいえ内容的には完敗と言えるものだった。敵地での対戦だったが、ミランはユベントスの攻撃をゾーンを下げてはね返す守備に終始した。カウンター攻撃を狙う守備ではなく、ゴールを守るだけの守備になり、ユベントスに脅威を与えることはできなかった。そのゲーム運びは、ビッグクラブというよりもプロヴィンチア(地方の小都市のクラブ)のそれであったとも指摘されている。

 4-3-3システムに変更した第8節のトリノ戦以来5戦無敗だったミランだが、ユベントス戦の敗戦でその記録も止まった。13試合のうち、無失点はわずかに2試合と守備面での不安は否めず、15得点も決して多い方ではない。勝ち越していながら得失点差がマイナスに転じているのも仕方のないことだろう。

 次節のサンプドリア戦からしばらくは順位の上では下位のチームとの対戦が続く。次の上位対決になる第19節ローマ戦は、1月に入ってから。年内にしっかりと勝ち点を伸ばしていくことが求められている。

 そして、1月の移籍市場での去就が報じられる本田は、それまでの期間で、クラブ首脳陣に存在感をアピールする結果を出すことができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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