ミラン地元記者が本田の終盤限定起用に疑問符 「マーケティングのためなのか」
6戦連続途中出場
ACミランの日本代表FW本田圭佑は21日、敵地ユベントス戦で8試合連続のベンチスタートとなった。0-1で敗れた王者相手の一戦で、本田は後半36分からの出番となった。6試合連続で途中出場となったが、この試合終盤限定の起用法について、長年ミランを見守り続けた番記者は「マーケティングのためなのか」と疑問の視線を向けている。
本田はユベントス・スタジアムでU-21フランス代表FWエムベイェ・ニアンと交代でピッチに飛び出した。「Instat」によると、本田は、この日、ボールに関与した回数は7回。DFロマニョーリ、MFボナベントゥーラ、FWルイス・アドリアーノにパスし、それぞれ1度成功。タックルも1度成功した。ドリブル突破を狙った場面は1回だったが、相手のマーカー2人相手にボールロストし、見せ場とはならなかった。
ミランの番記者で地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は、ユベントス戦後にこう語った。
「ミランのことはさておき、大事なことを言っておきたい。私は疑問を持っている。本田を毎回試合終了5、6分前に投入する起用法は理解できない。これはマーケティングのためにしているようだ」
本田は今季開幕時には4-3-1-2システムのトップ下を託された。シニシャ・ミハイロビッチ監督はゴールやアシストという結果を残せずとも、守備面やチームにバランスをもたらす献身性を評価していた。だがその後、チームは結果を出せずに、4-3-3システムにシフト。すると、本田はドリブルなど個人での局面打開が得意なチェルチや、ボナベントゥーラの後塵を拝することになった。2試合連続で出場機会のなかった10月2日のナポリ戦でクラブや指揮官を批判。物議を醸したが、6試合連続で出場を果たしている。