神戸イニエスタ、古巣相手に華麗なスキル炸裂も…バルサの勝負強さに屈し0-2敗戦
イニエスタ、ビジャ、サンペールは古巣バルセロナとピッチで再開 バルサは途中出場のペレスが2ゴール
ヴィッセル神戸は27日、本拠地ノエビアスタジアム神戸で行われた楽天カップでバルセロナと対戦。古巣との初対戦となった元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが色褪せぬクオリティーを随所で見せつけ、スペイン王者を翻弄する局面を数多く生み出したが、ピッチを退いた後半は一転してバルセロナのペースとなり、途中出場のバルセロナMFカルラス・ペレスに2ゴールを奪われ0-2で敗れた。
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試合前に昨季までバルセロナに在籍していた元ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンの加入を発表した神戸は、イニエスタ、同FWダビド・ビジャ、MFセルジ・サンペールを先発で送り出し、ピッチで古巣との再会を果たすことになった。一方、バルセロナは、新戦力のフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンや、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、クロアチア代表MFイバン・ラキティッチら世界の名だたるトッププレーヤーが名を連ねた。
試合は序盤から、世界最高のポゼッションサッカーを誇るバルセロナを相手に、神戸がイニエスタを起点に果敢なパスワークを見せる。そして前半4分、高い位置でボールを奪うと、ペナルティーエリア手前でパスを受けたイニエスタが左足を一閃。シュートはわずかに左へ逸れたが、いきなり訪れた名手の決定機にスタジアムは歓声に沸いた。さらに同10分、イニエスタの正確無比なロングフィードに抜け出したMF小川慶治朗が力強いドリブルで右サイドを突破しチャンスを生むなど、神戸が試合のペースを握る展開に。
対するバルセロナも同12分にハイプレスからボールを奪ったMFリキ・プッチがGKと1対1になる決定機を作り出し、同35分、45分にはともにラキティッチがペナルティーエリア外からのミドルシュートでゴールを脅かすも、ネットを揺らすまでには至らず、一進一退の展開となった前半はスコアレスで折り返すことになった。
後半は両チームともにメンバーを大幅に入れ替えると、迎えた後半14分、バルセロナがスコアを動かす。左サイドに入ったペレスがFWマウコムとのワンツーでペナルティーエリアに侵入すると、GKの股を抜くグラウンダーのシュートで射抜き、先制点を奪った。イニエスタがピッチを退いた神戸は攻撃の形をなかなか作り出せず、バルセロナが圧倒する展開へと移り変わった。
バルセロナは新加入MFフレンキー・デ・ヨングを中心としたポゼッションサッカー、神戸は自陣にブロックを築き、カウンターで応戦という構図となり、後半41分には左サイドからパスを受けたペレスがペナルティーエリア外から左足で鋭いグラウンダーのシュートを振り抜き、この日2点目となる一撃で勝負あり。前半のみの出場となったイニエスタが古巣相手にも色褪せない輝きを放ってみせたが、最終的には大幅にメンバーを変えても質の高いパスワークを展開したバルセロナが、格の違いを見せつける格好となった。
(FOOTBALL ZONE編集部)