「代表戦2試合で疲れていた」 インテル指揮官、フォロジノーネ戦の長友交代の理由を明かす

リーグ戦3試合連続先発も、後半15分にDFラノッキアと交代

 インテルの日本代表DF長友佑都は22日のホーム、昇格組のフロジノーネ戦で右サイドバックで先発出場し、4-0に貢献した。ロベルト・マンチーニ監督がイタリアの衛星放送局「スポーツ・メディアセット」のインタビューに応じ、3戦連続スタメン起用の長友については、日本代表のワールドカップアジアニ次予選における疲労蓄積を指摘した。

 この日のゲームは前半29分にFWジョナタン・ビアビアニーのゴールで先制。後半8分にFWマウロ・イカルディが追加点を挙げたが、チャンスを得点につなげる効率は良くなかった。試合終了間際に2点を追加するゲーム展開に、マンチーニ監督は「最後の2ゴールは、フロジノーネがバランスを崩してからだった。ピンチが多かったわけではないが、もう少し早く追加点が取れれば、気楽にゲームを見られたね。だが、それが悪いとは思わないし、これでいい。満足している」と、一定の評価を与えた。

 このゲームで長友は右サイドバックで先発出場したが、後半15分にDFアンドレア・ラノッキアと交代。それまでセンターバックを務めていたDFジェイソン・ムリージョが右サイドバックに回った。マンチーニ監督は起用の意図をこう説明している。

「長友は、代表戦を2試合やったばかりだったので疲れていた。ラノッキアを中央に入れたのは、フロジノーネが高さを生かした攻撃を仕掛けようとしていたからだ」

 長友はバヒド・ハリルホジッチ監督が率いる日本代表に招集され、ワールドカップアジア2次予選のゲームで12日にシンガポール、17日にカンボジアと東南アジアを転戦した。欧州からの長距離移動に加え、気温30度ほどの環境で2試合連続フル出場した22日のゲームだった。それでもスタメン起用されたところにマンチーニ監督の信頼を感じさせるが、日本が誇るダイナモでも疲労の色は濃いと映ったようだ。マンチーニ監督は、長友の疲労と相手の前線の高さを考慮した交代だったと話している。

 

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