バルサに惨敗のレアル指揮官ベニテス 解任論浮上も自身の去就は心配せず

開幕10戦無敗後に連敗 首位バルサとの勝ち点差は6に

 レアル・マドリードのラファエル・ベニテス監督は、0-4の屈辱の敗戦を喫したバルセロナとの“クラシコ”後も、冷静な態度を貫いていた。首位攻防戦となった一戦に敗れ、勝ち点差が6と広がり、リーグタイトルの争いにも影響を及ぼしかねない敗戦にも「勝ち点3を失った。それ以上のことは何もない」と主張。SNS上では「ベニテス出て行け」というファンからの辛辣な批判も殺到したようだが、本人は自身の立場については何も心配していないようだ。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。

 開幕から10試合無敗で駆け抜けてきたレアルが、まさかの足踏みだ。前節セビージャに2-3で敗れ、初黒星を喫した白い巨人はホームで宿敵バルサに粉砕された。「当然ながら、我々は傷ついている」と、敗戦のショックを語ったベニテス監督だが、シーズンの3分の1も消化していない現時点ではそれほど大きな心配はしていないようだ。

「我々は勝ち点3を失った。それ以上のことは何もない。私が心配しているのは、チームがメンタル的に次の試合に向けてリカバリーできるかということ。我々がいいプレーをできなかったことは断言しておこう。ただ、我々にできるのは次の試合に向けて調子を取り戻すということだけなんだ。リーガのことを考えれば、まだまだ道程は長い。無敗でいた時のようにプレーすることが必要だ」

 守備的なスタイルが批判を集めるベニテス監督。地元メディアは早くも後任監督候補の名前を挙げて、解任の可能性を報じている。しかし、バレンシア、リバプール、チェルシーといったビッグクラブを歴任してきたスペイン人指揮官は、雑音には耳を貸さず、前を向いていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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