クロップにペップ…指揮官が“激怒” 強行日程で一部選手は開幕欠場も「選手を殺す気か」
冬季休暇のないプレミアでは代表活動を含めるとシーズンフル稼働
サッカー選手のオフシーズンはあっという間に過ぎ去り、すでに新シーズン開幕まで1カ月を切った。代表活動に加え、長距離移動を伴うプレシーズンツアーなどトップ選手たちが強いられるハードスケジュールに指揮官たちが「選手を殺す気か」と苦言を呈している。英紙「リバプール・エコー」が報じた。
リバプールのユルゲン・クロップ監督が声を挙げているうちの1人だ。昨季の欧州王者たちは、シーズンを終えても、各国の代表として真剣勝負に臨んでいた。
昨季のプレミアリーグで揃って得点王に輝いたセネガル代表FWサディオ・マネとエジプト代表FWモハメド・サラーは、シーズン後にアフリカ・ネーションズカップを、ブラジル代表のFWロベルト・フィルミーノとGKアリソンはコパ・アメリカ(南米選手権)に出場。ほぼ1年間のフル稼働を強いられ、ようやく休暇期間に入ったこれらの選手は来月9日のプレミアリーグ開幕戦には間に合わない可能性がある。
こうしたハードスケジュールについて、クロップ監督は「1年のうち、フットボールがない1週間というのを誰もイメージできないようだ。いつからそうなったんだ? また試合、また試合の繰り返しだ」と苦言を呈した。ドイツ人指揮官はこの過密日程が選手を壊しかねないと危惧している。
それに対して、同調しているのがマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督だ。シティもアルジェリア代表MFリヤド・マフレズやブラジル代表のFWガブリエル・ジェズスとMFフェルナンジーニョ、アルゼンチン代表のFWセルヒオ・アグエロとDFニコラス・オタメンディといった選手たちがシーズン後に代表の大会に出場していた。チームへの合流が遅れるだけでなく、蓄積した疲労は後々響くことになる。
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