広島がJ1セカンドステージを制覇 年間勝ち点も歴代最多の「74」に伸ばし、1位でCS決勝へ
湘南相手に怒涛の5ゴール! 4連勝でステージ優勝を達成
2012、2013年とJ1リーグ連覇を果たしている広島が、またひとつタイトルを手にした。
22日、J1セカンドステージ最終節が行われ、ホームに湘南を迎えた首位の広島は、序盤から圧巻のゲームを展開。前半24分にドウグラスが先制点を決めてリズムをつかむと、その1分後には青山が豪快にミドルを決めて2-0とリードを広げる。
そしてこの試合のハイライトは、前半42分だった。J1通算ゴール記録達成にリーチをかけていたエースの佐藤が、清水のクロスを豪快にヘッドで合わせて、勝利を決定づける3点目をマーク。これで通算157得点となり、中山雅史氏の歴代最多得点に並んだ。メモリアル達成の瞬間を見届けることになったスタジアムは、祝福の拍手に包まれ、同時にホームチームのセカンドステージ制覇へのカウントダウンが始まった。
攻める姿勢を失わない広島は、後半もチャンスの山を築いていく。後半27分にはドウグラスが、この日2点目となる今季20得点目を叩き込み4-0。さらに終了間際には、再びドウグラスがハットトリック達成となるチーム5点目を奪うなど、湘南を寄せ付けない圧倒的な力を示して、ステージ王者の称号を手に入れた。
この勝利で年間勝ち点を「74」に伸ばしたが、これはJ1が18チーム制となった2005年以降で最多だった2006年の浦和、2007年の鹿島、2010年の名古屋、2011年の柏の「72」を超えて史上最多勝ち点となった。最終節で最高のサッカーを演じ、個人としてもチームとしても記録を打ち立てた広島。年間1位で12月のチャンピオンシップ(CS)決勝に進出し、3度目の年間王者獲得に挑む。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images