クロップ監督、世界の過密日程に“警鐘” 「3日後に『もう一度走れ』とは言えない」
シーズン後に代表戦…ハードスケジュールを「将来的に変える必要がある」
リバプールの指揮官を務めるユルゲン・クロップ監督は、サッカー界における現在のフットボールカレンダーに対して「我々はそれを変えなければならない」と主張。スケジュールが変更されない場合は、選手たちが疲れ果てて試合が破壊される可能性があることを恐れていると明かした。英紙「デイリー・スター」が報じている。
リバプールは、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、DFジョー・ゴメス、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドら6人がシーズン終了後のUEFAネーションズリーグに参加。また他の選手も欧州選手権(EURO)2020の予選に参加し、セネガル代表FWサディオ・マネ、エジプト代表FWモハメド・サラーら3人はアフリカ・ネーションズカップに出場した。そしてブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、GKアリソンは、コパ・アメリカを制したブラジル代表の一員として多くの試合に出場している。
現在も複数人の選手はバカンスが与えられているが、この状況が選手たちにどのような影響を与えるのか。現在、そして未来を考えて多くの懸念を抱えるクロップ監督は、改めて自身の見解を明かしている。
「我々がここにいて、そして私が不満か何かを言ってるように聞こえるだろう。それは一つの状況であって、長期的に見て受け入れられないよ。プレシーズンについては、問題ないよ。我々には前線の3人とアリソンを除いて全ての選手がいるからね。ただ、3日後に彼らに言うことはできないよ。『おい!いくぞ!もう一度走るんだ』なんてね。彼らは夏のタフなスケジュールを過ごした。それがサッカーだ」
またクロップ監督は「将来的にはそれを変える必要がある。それを変える必要があるんだ。これを(続けることは)不可能だよ」と語り、将来的にスケジュールを変更する必要があると強調している。
クラブレベルでも試合数が増えているなか、代表戦を含めた選手がこなす試合数の増加は、サッカー界全体で考えていかなければいけない議題となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)