“81分間”を10人で戦ったレアル、意地のPK戦勝利 逆境のベイルが1得点、久保は出場せず
ICCアーセナル戦は前半に両チームが退場者を出す展開 0-2から追いつきPK戦を3-2で制す
レアル・マドリードは現地時間23日、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)第2戦、アーセナル戦に臨んだ。日本代表MF久保建英はこの日、出番が巡ってこなかった。試合はレアル退団濃厚とされるFWギャレス・ベイルがゴールを決めるなど、意地を見せるプレーぶりで90分間を2-2で終え、最終的にはPK戦でレアルが3-2と勝利した。
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20日のバイエルン戦(1-3)で“レアルデビュー”を飾った久保は、後半の45分間プレー。軽快なドリブルなどで、ブンデスリーガ王者相手にチームの攻撃を促進した。アーセナル戦もバイエルン戦に続いてスタメンこそならなかったものの、出場に期待が高まるなかでキックオフを迎えた。
試合は序盤からアーセナルのパスワークが冴え、前半9分にレアルDFナチョがペナルティーエリア内でハンドの反則を取られPKの判定が下る。また、これが決定機阻止と見なされ、この試合で2枚目のイエローカードを受けて退場となり、レアルは早々に10人となってしまった。キッカーを務めたFWアレクサンドル・ラカゼットが冷静に決めて、アーセナルが1-0と先制に成功した。
同24分には軽快なパスワークから最終ラインを抜け出したFWピエール=エメリク・オーバメヤンが、レアルGKケイラー・ナバスとの1対1を冷静に制して追加点。2-0としてアーセナルがより優位に立った。
しかし同40分には、MFルカ・モドリッチを倒したアーセナルDFソクラティス・パパスタソプーロスも2枚目のイエローカードで退場となり、両チーム10人での戦いを強いられることに。レフェリングに当惑するなかでハーフタイムを迎えた。
後半開始に向けて、ジダン監督は多くの交代選手を使ったが、そのうちの1人に退団濃厚で関係性の悪化が伝えられていたベイルも含まれていた。後半6分にはMFマルコ・アセンシオが右サイドから切り込み、痛烈なポスト直撃のミドルシュートを放つなどレアルが反撃態勢を取る。
すると同11分、レアルが左サイドを崩すと、アセンシオが詰めたゴール前の混戦からベイルがプッシュ。逆境の背番号11が1点差に詰め寄るゴールを決めた。3分後には再び左を切り崩したDFマルセロの折り返しをアセンシオが決めて2-2。レアルが底力を見せて同点に追いついた。しかしその8分後には、アセンシオが膝を痛めたのか、担架に乗せられて退場するアクシデントが起きた。
同30分にはアーセナルが波状攻撃から決定機を迎えたが、ベイルがゴールライン上でシュートをかき出すクリアでチームを救う。その後もベイルは左サイドのカットインからアウトサイドキックで際どいシュートを放つなど気を吐いた。
2-2のまま90分間を終え、試合はPK戦に突入。レアルの1人目を務めたベイルは痛恨のシュートミスも、その後アーセナルの3選手が失敗。最終的にはレアルがPK戦を3-2で制した。レアルにとってはPK戦勝利とともに、ジダン監督の見解を含めて、ベイルの動向が今後も注目される展開となったのは間違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部)