Jリーグ、昨年度の全クラブ経営情報を開示 営業収益は過去最高の前年比「151億円増」
3カテゴリー合計の事業規模は1200億円を突破 成長率は113.7%と好調
Jリーグは23日、J1・J2・J3全クラブの2018年度経営情報を開示した。前年比での営業利益が過去最高の増加額となる約151億円を記録し、2011年度以降は8年連続増加と、リーグ全体が右肩上がりの状況にあることを発表している。
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5月にもJリーグは同様の開示を行っているが、当時は3月決算の柏レイソル、Y.S.C.C.横浜、湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田の4クラブは数字が含まれていなかった。今回は全クラブの数字が出揃ったなかでの、最終的な数字の開示となる。
今回の開示によると、J1・J2・J3合計の事業規模は1200億円を突破し、成長率は113.7%と好調。さらに前年比での営業収益は過去最高増加額で約151億円、2011年度以降は8年連続増加を維持しており、継続的に発展を続けていることを印象付けた。営業収益の増加とともに営業費用も約141億円の増加となり、拡大均衡で推移している。
また、5月にも発表されたとおり、ヴィッセル神戸はJリーグ史上最高営業収益となる約96億円を記録。一方で少数のチームの劇的な伸びに依存しているわけではなく、39クラブが前年より営業収益を伸ばした。なお、増加した営業収益はチーム人件費に最も投下されている。
クラブごとの営業収益の推移に目を移すと、1位の神戸に続くのは浦和レッズの約76億円、鹿島アントラーズの約73億円。前年比では神戸やAFCチャンピオンズリーグ王者の鹿島がそれぞれ約44億円、約21億円のプラスと順調さをうかがわせるなか、ルヴァンカップ王者の湘南と初のJ1昇格を果たしたV・ファーレン長崎も10億円を超える伸びを見せている。
情報開示における変更点として、昨年度までは関連法人によって運営されるアカデミー等の収益は開示されていなかったが、今回からは開示。その結果、セレッソ大阪はこれまでアカデミー関連収入が「0」となっていたが、今回は関連法人による営業利益として約22億円を計上した。より実像に近い数字が開示されるようになったと言えるだろう。
Jリーグ開幕25周年となった2018年度も、Jリーグが様々な面で成長を続けていることが数字で示された。なお、全クラブの経営情報に関する詳細な資料は、Jリーグ公式サイト上でも開示される。
(FOOTBALL ZONE編集部)