デポルティボ、柴崎獲得による“市場創出”を地元紙指摘 「重要な収入になることを意味する」
モデルは乾貴士が所属していたエイバル 「“国際化戦略”を機能させる必要がある」
日本代表MF柴崎岳は今夏、リーガ・エスパニョーラ2部のデポルティボ・ラ・コルーニャに移籍した。リーガ3クラブ目のチームとなるが、地元紙「ラゾス・デ・ガリシア」は「柴崎岳、デポルティボに巨大市場を創出」とのタイトルで柴崎加入の意義を特集している。
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1部復帰を目指すデポルティボは中盤のコンダクターとして柴崎に白羽の矢を立てた。それとともに注目しているのは、日本におけるリーガの注目度アップがある。「ラゾス・デ・ガリシア」は「好調な日本市場でブランディング拡大のチャンスをつかみ、それは重要な収入になることを意味する」と表現した。
それとともにベティス所属のMF乾貴士がエイバルで成功し、日本企業とのアクセスをクラブが持つにあたったことを紹介。そして日本代表MF久保建英(レアル・マドリード)についても「久保の加入はまた別の例だ。若き日本人はほんの短い期間で大きな影響を与えた」と触れている。
その状況を踏まえて、柴崎の加入による“効用”をこのように表現している。
「デポルティボが成功するためには素早く、優れた“国際化戦略”を機能させる必要がある。エイバルは2、3つの日本企業とスポンサー契約に至った。伝統チームであるデポルティボのようなチームが、そのブランド力をどのようにして活用できるかが試される」
同紙は「テネリフェとヘタフェは、ガクにおいてこの市場を利用しなかった、もしくは利用したがらなかった。柴崎加入当時、リーガはその市場にあまり食い込んでおらず、チャンスを無駄にしていた」と記し、柴崎についてはリーガのシンガポールオフィスに務めるイバン・コディーナ氏の「注目されることはとても良いことだが、彼はスポットライトがあまり好きではなく、ただプレーに集中したいタイプだ。しかし、日本人にはとても愛されており、ラ・コルーニャの場所も知らないファンに対し、リーガから働きかけている」というコメントとともに紹介している。
柴崎の獲得を起点にクラブのカテゴリー、そして経済面でも挽回できるか――。古豪のデポルティボとしては大きな意味を持つ獲得となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)