非難集中のマンU「7番」が意地の一撃! 無失点記録は641分間で途切れるも接戦制す

5試合ぶり出場のデパイが先制弾

 今季加入でマンチェスター・ユナイテッドの背番号7を背負うFWメンフィス・デパイが、5試合ぶりのリーグ戦出場となった21日のワトフォード戦で貴重な先制ゴールを決めた。9月26日のサンダーランド戦以来6試合ぶりの得点で、今季リーグ戦2ゴール目。チームは後半42分にPKで失点し、10月17日のエバートン戦から続けていた無失点記録が641分間で途切れたが、後半アディショナルタイムにはオウンゴールで勝ち越し点を奪い、2-1で勝利を収めた。

 前半11分、ボールを支配するユナイテッドはパスを回して右サイドから攻撃を展開。右サイドバックで起用されたアシュリー・ヤングのパスを受けたアンデル・エレーラが中央へクロス。ゴール前で待ち受けていたデパイが、左足で合わせてゴールネットを揺らした。

 主将FWウェイン・ルーニー、19歳のFWアンソニー・マルシアルが負傷のために欠場したこの試合。左ウイングが本職のデパイは、この日は1トップ気味のポジションで先発出場した。PSVでプレーした昨季はオランダリーグで22得点を挙げて得点王を獲得したが、ユナイテッド加入後はリーグ戦8試合でわずか1得点。ここ4試合はマルシアルや、この日前線でコンビを組んだMFジェシー・リンガードらにポジションを譲る形でベンチが定位置となっていた。ルイス・ファン・ハール監督もデパイのパフォーマンスには不満が残ると明かし、サポーターからも批判が集まっていたが、面目躍如の一撃で意地を見せた。

 ピッチ上のパフォーマンスだけでなく、その奇抜なファッションを非難されるなど、ネガティブな話題が続いていたデパイ。エリック・カントナ、デイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドら、クラブ歴代のスター選手が背負った7番の重圧が大きいのでは、という見方もあったが、チームの勝利につながるファインゴールを契機に、今後ゴールラッシュを見せることはできるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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