「点を生み出してこいというメッセージ」 G大阪復帰のFW宇佐美、救世主となる同点弾

ガンバ大阪へ復帰したFW宇佐美貴史【写真:Getty Images】
ガンバ大阪へ復帰したFW宇佐美貴史【写真:Getty Images】

アウェー名古屋戦で2-2のドロー、1点を追う後半ロスタイムに劇的なヘディング弾

 ガンバ大阪FW宇佐美貴史が3年ぶりの復帰戦で劇的な同点弾を挙げた。アウェーの名古屋戦(2-2)で1120日ぶりにJ1ピッチに立った。

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 2トップの一角として先発した宇佐美。前半は1-2で折り返し、後半になってからポジションをインサイドハーフまで下げた。だが、敗戦濃厚かと思われた後半ロスタイム。途中出場したMF小野瀬康介の右クロスにファーサイドで頭を合わせて同点に追いついた。

 復帰戦で“役者”となった背番号33は、試合後に「順位的にも(同点で)1ポイント拾えて、ポジティブに捉えられる」と振り返り、「攻撃の部分で引っ張っていかないといけないなか、それがなかなかできなかった。でも、監督が最後まで使ってくれて『点を生み出してこい』というメッセージだと思ったので、最後の最後でしたけど、唯一(ゴールは)できて良かったかなと思います」と、2016年6月18日サガン鳥栖戦以来となるJ1ゴールを喜んだ。

 ドリブルや強烈なシュートが魅力の宇佐美だが、実はヘディングも得意とする。2018年5月13日、当時ブンデス2部だったデュッセルドルフ所属時代のニュルンベルク戦では、ヘディングでゴール。この試合に3-2で勝利したデュッセルドルフは2部優勝が決まり、宇佐美は小学生時代から「実はヘディンガーだった」と明かしていた。

 久しぶりのJリーグ。敵地にもかかわらず、多くのG大阪サポーターも駆け付け、“宇佐美チャント”が大合唱された。「良い空気でやれましたし、楽しかったです」。1度目の欧州挑戦となったバイエルン・ミュンヘンからG大阪へ復帰したのもちょうど6年前の13年7月20日。この時のヴィッセル神戸戦でも2得点し、勝利に導いていた。前回に続き、エースストライカーとしての存在感を示した。

 宇佐美の活躍で引き分けたG大阪は次節8月2日、神戸と戦う。「準備期間があるので、次の神戸戦に向けて準備したいし、“阪神ダービー”で負けられないので、チーム全員で次に向かっていきたい」。帰ってきたエースは、止まらずに突き進むつもりだ。

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