イカルディ獲得を狙うユベントスに名将が警告 「ロナウドのプレーエリアを阻害する」

インテルFWイカルディ【写真:Getty Images】
インテルFWイカルディ【写真:Getty Images】

サッリ監督の目指すプレースタイルにも合わないと指摘

 1980年代後半から“ゾーンプレス”でACミランの黄金期を形成して世界に名を馳せた名将アリゴ・サッキ氏が、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューに応じ、ユベントスについてコメントしている。そこでは、獲得候補に挙がっているアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディを「獲得する選手にはモラルや性格の部分を重視する必要がある」と一刀両断した。

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 サッキ氏はACミランの監督時代、4-4-2のプレッシング戦術で一世を風靡した。94年にはイタリア代表を率いてアメリカ・ワールドカップ準優勝も果たしている。今でも“近代サッカーの父”と呼ばれるほどの影響を与えた存在だと認識されている。

 そのサッキ氏は、新シーズンからマウリツィオ・サッリ監督が指揮を執るユベントスについて言及。サッリ監督のサッカーに“天敵”となるのは、自己中心的な選手だと話している。

「サッリがユベントスで苦戦する唯一のパターンは、仕事意識のない選手、自己中心的であったり、主人公体質の選手と対峙することになった時だ。サッリの支配的なサッカーを展開する哲学では、獲得する選手にはモラルや性格の部分を重視する必要がある。そして、選手の特性もまた、そのサッカーに適応するものでなければならない」

 サッキ氏はこう語った。実際に94年のアメリカ・ワールドカップでは、グループリーグのノルウェー戦(1-0)でGKジャンルカ・パリュウカが退場処分となった時、控えGKを投入するための交代選手に絶対的エースのFWロベルト・バッジョを指名したことがある。世界的にも大きな波紋を呼んだ采配だが、そうしたサッキ氏の哲学もにじみ出るようなコメントになった。

 そのなかで、ユベントスが獲得に乗り出しているというインテルのイカルディについては、懐疑的な言葉を残した。

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