中村憲剛が体感、新生チェルシーの特徴は? 「保持するために攻めるのではなく…」
勝利もチェルシーの強さに脱帽 「普段自分たちがJリーグでやっていることをやられた」
川崎フロンターレは19日、明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019でチェルシーと対戦。プレミアリーグの強豪クラブを相手に1-0の金星を上げた。終盤に投入された元日本代表MF中村憲剛が、FWレアンドロ・ダミアンの決勝ゴールをお膳立てする活躍を披露したが、試合後、フランク・ランパード監督が率いる新生チェルシーの特徴について振り返っている。
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試合は序盤から川崎がハイプレスをかけて相手の自由を奪う戦略に出るも、チェルシーの中盤は連動したプレッシングを難なくかわし“無力化”して見せていた。そして、テンポの良いパスワークからシュートチャンスを演出しており、そのスタイルはまさにJリーグでいう川崎のスタイルを連想させるものだった。プレシーズン中のチェルシーが万全でないなかでも手堅い試合を見せていたが、風向きが一気に変わったのは後半38分だった。
38歳の中村がピッチに立つと、川崎は息を吹き返したかのように攻撃が活性化する。同40分には中村が起点となった右サイドからのクロスにL・ダミアンがヘディングで合わせるも、これは惜しくもバーを叩く。しかし、迎えた同42分、CKの流れから相手エリア内でボールを拾った中村が左足で絶妙なループパスを供給すると、ダミアンが今度こそネットに叩き込み、結果的にこの1点が決勝弾となった。
わずか10分間の出場で文字通りチームを勝利に導く救世主となった中村だが、「普段自分たちがJリーグでやっていることを、相手にやられた」と、チェルシーの質の高いポゼッションに舌を巻いた。「止めて蹴る、だなと。止められるからいろんな選手を見られて(ボールを)握れるし、こっちがプレッシャーをかけても、それをプレッシャーと感じてくれなかった。なかなかJリーグでは感じられないもの」と、称賛の言葉を送った。また、体制の変わった新生チェルシーの特徴についても触れている。