レアル久保建英、“中盤ダイヤ型4-4-2”での起用法考察 花形ポジションの可能性も?
中盤ダイヤモンド型ならトップ下と予想 インサイドハーフは万能MF2人で固定か
今夏JリーグのFC東京からレアル・マドリードに移籍した日本代表MF久保建英は、現在トップチームの北米遠征に帯同している。1年目はレアルB(カスティージャ)でプレー予定となっており、プレシーズンツアーでトップチームデビューに期待も高まっているなか、気になるのが実際にプレーする場合の布陣だ。前回の4-3-3システムに続き、今回は中盤ダイヤモンド型の4-4-2システムで考察していきたい。
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今季、FC東京の主力としてリーグ戦13試合で4ゴールをマークした久保は、6月9日の国際親善試合エルサルバドル戦(2-0)で史上2番目の若さとなる18歳5日でA代表デビュー。同月のコパ・アメリカ(南米選手権)でも全3試合に出場し、ブラジルの地でレアル移籍が決まった。
コパ・アメリカ参戦直後ながら現在はレアルのプレシーズンツアーに帯同し、トレーニングから実力を示している久保。元フランス代表FWカリム・ベンゼマへのアシストを決め、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスをテクニックで翻弄するなど、その存在感は世界に認知されつつある。現地時間20日(日本時間21日)にはインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)初戦のバイエルン・ミュンヘン戦(ヒューストン)が控えるが、実際に出場するとなればどのような起用法になるのだろうか。
レアルを率いるジネディーヌ・ジダン監督が用いる主要なシステムの一つが、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2(4-3-1-2)だ。クロアチア代表MFルカ・モドリッチとドイツ代表MFトニ・クロースという世界屈指のインサイドハーフを左右に配し、スペイン代表MFイスコのようなリンクマンがトップ下で前後をつなぐ。指揮官が現役時代、フランス代表のトップ下として1998年のフランス・ワールドカップを制した時と同じシステムでもある。
久保は現地メディアによってインサイドハーフ起用が予想されているが、中盤ダイヤモンド型を採用するのであれば、濃厚なのは“花形”とも言えるトップ下起用か。インサイドハーフの攻守にわたる負担が大きいシステムのため、モドリッチとクロースという完成された万能MFコンビは動かしにくい。FC東京では右サイドハーフを主戦場にしていたものの、日本代表では主にトップ下を務めている久保だけに、違和感なく適応できるはずだ。
そうなれば、モドリッチやクロースとゲームメークすることに加え、2トップを組むと見られるベンゼマとセルビア代表FWルカ・ヨビッチとの連動がカギを握る。万能型のベンゼマ、ゴールにより特化したヨビッチとそれぞれの特長を活かしながら、ゴール前に自ら侵入して得点を狙う積極性を見せることができれば、チーム内での立ち位置も変わっていくだろう。