クロップ監督、予算規模の違いに嘆き? リバプールは「毎年金を使うことはできない」
世界のクラブで多大な投資を続けられるのは「シティとPSGだけ」と見解
プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティは、直近2年の移籍市場で5億ポンド(約673億円)を投入している。それに対し、昨季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たしたリバプールは同期間で3億ポンド(約404億円)。リバプールのユルゲン・クロップ監督は、金銭面ではシティやフランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)らのビッグクラブには敵わないと語っている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が伝えた。
リバプールが現地時間7月17日までに補強したのは、17歳のオランダ人DFセップ・ファン・デン・ベルフ(←PECズヴォレ)のみ。クロップ監督はクラブ公式サイトのインタビューで、今夏の移籍市場では主要なビジネスは一切行う予定はないと、話している。
「前にも言ったが、リバプールで最大の移籍市場になることはない。過去2年間で、我々はチームに多大な投資をしたと思う。同じようなマナーで毎年、金を使うことはできない。人々は『あと3億ポンド、2億ポンド』などと言うが、おそらく世界のクラブでそれができるのは二つだけ。現時点だとバルセロナとレアル・マドリードも同じことができるようにも見えるが、シティとパリ・サンジェルマンだけだ」
クロップ監督は、世界に名を轟かせるバルセロナとレアルの両雄でも数百億円の資金を選手獲得に投じるのは容易ではなく、シティとPSGにだけ可能だとの見解を示した。もっとも、ドイツ人指揮官は補強できないことを嘆いているわけではない。来たる新シーズンに向けて意気込みも口にしている。
「私は今のチームで満足しているし、我々はハッピーだ。どんな状況になっても、我々は解決策を用意している。新シーズンを心から楽しみにしているし、きっとまた素晴らしくエキサイティングなシーズンになるだろう」
リバプールは今季こそ、悲願のリーグ優勝を果たすことができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)