磐田加入のMF今野泰幸、“寡黙で熱い男”の決意 「絶対に貢献できると思った」
横浜FC移籍の中村俊輔と入れ替わるように、攻守の切り替え改善を期待されて加入
ジュビロ磐田にまた1人、日本代表としても活躍してきた経験豊富な名手が加入した。横浜FCに移籍したMF中村俊輔と入れ代わるように不調にあえぐチームへとやってきたのは、MF今野泰幸。1日に就任した鈴木秀人監督が現役時代に着けていた2番を背負い、J1残留に貢献すべく18日から練習に合流した。
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ガンバ大阪に7年半在籍し、その強豪時代を支えたMFにとって、シーズン途中での移籍は「自分自身想像していなかったこと」だと言う。「本当に居心地がよかったし、仲間と別れるのは辛かった。夏に移籍することはまったく考えていなかったので、こうなったことは自分でも少し驚いている」と、加入会見で語った。
高校2年生のときに、今野は磐田の練習に参加。「豪華なタレント揃いでとても緊張した」と振り返るかつての強豪クラブへの、36歳での移籍。決め手となったのは、オファーに込められた期待と熱意、新しいことにチャレンジして人間的にも成長したいという思い。そして、「(練習に参加した)あの頃のような華やかなサッカーをジュビロが取り戻す過程での力になりたいし、取り戻せると思っている」という強い気持ちだ。
得点不足と失点の多さという今季の問題点を改善するためにクラブ内で協議し、ボランチを主戦場とする今野獲得に乗り出した服部年宏強化部長は、「我々が求めたのは、チームのために戦えて、ゲームをコントロールできバランスが取れる選手。さらに、個人でボールをしっかり奪い切って、良い守備から良い攻撃につなげられる選手。それができるプレーヤーとして選んだ」と補強の意図を語った。
守から攻へ。攻から守へ。根幹的な課題となっている“トランジション(切り替え)”の整備と強化が、新加入のMFが担う最も大きな役割となるようだ。