中2日の強行出場も香川不発 前半のみで交代し、ドルトムントも1-3の完敗

公式戦8連勝ならず、痛恨の1敗に

 後半24分、ドルトムントは最後の交代カードを使い、MFロイスに代えて3試合ぶりの出場となるMFヤヌザイを投入。ボールを支配し、ゴールに迫ったドルトムントの攻撃は、後半40分にようやく実った。ヤヌザイが相手の股を抜くパスをオーバメヤンへ通すと、左足のシュートで今季15点目を決めた。波状攻撃を仕掛けた後半アディショナルタイムには再びオーバメヤンがネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。

 今季絶好調のドルトムントだったが、前節終了時点で11位のHSVを相手に完敗。香川は日本代表のワールドカップ・アジア2次予選、シンガポール戦とカンボジア戦という東南アジア遠征で、10日間で2万8000キロという長距離フライトなどによる疲労の蓄積が、地元メディアで危惧されていた。

 それでもトゥヘル監督は、「香川の先発は継続だ!」と断言。今季公式戦7得点7アシストの背番号23に絶大な信頼を寄せたが、前半で2点のリードを奪われる格好となった。オウンゴールのフンメルス、前半交代のギンター、ギュンドアンのドイツ代表トリオは、同時多発テロの標的となった13日のフランス戦、そしてテロの予告で急遽中止となったオランダ戦と立て続けに事件に巻き込まれ、精神的に厳しい状況での一戦となっていた。

 今季2敗目を喫し、首位バイエルンを追う立場のチームにとっては痛恨の1敗となった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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