ネイマールの怪我は“自業自得”? W杯で問題視される悪しきダイブの習慣
明らかに警告を出すべきファウルだったが、なぜ主審は出さなかったのか
スペイン人のカルロス・ベラスコ・カラベージョ主審がいたのは、10メートルほど離れた斜め後方の位置。角度的にスニガの膝がネイマールの背中に当たったところが見えていなかった可能性がある。こぼれたボールがファウルを受けた側=ブラジルに渡ったのを見ると、迷わずにアドバンテージをとった。
つまり、カラベージョ主審は2人が接触したところは目撃していながら、即座に止めるほどではないと判断したということだ。プレーを止めたのは、ネイマールが起き上がれず、明らかに様子がおかしいとわかってから。最終的にスニガへの警告が出なかったのも、決定的な瞬間を見ていなかったことを裏付ける。
明らかに警告を出すべきファウルだっただけに、その点ではミスだったといえる。ただし、うがった見方かもしれないが、カラベージョ主審が重大なファウルだと気づかなかったのは、倒されたのがネイマールだったからではないか。
ネイマールは世界でも有数の選手だ。彼の軽やかなステップと多彩なフェイントはサッカーの楽しさが詰まっている。それと同時に審判の目を欺くようなプレーをしばしばするのも、また事実。