浦和のズラタンがスロベニア代表引退を表明 「いいピリオド。みんなに別れを告げてきた」

2010年W杯で刻んだ1ゴール

 先日、幼馴染だと語っていたGKサミル・ハンダノビッチ(インテル)も、代表引退を発表した。ズラタンも、このEURO本大会への道が閉ざされたタイミングで後進に道を譲るという。

 2006年に代表デビューしたズラタンにとって、「一番の特別な思い出は、ワールドカップに出られたこと」と語る10年の南アフリカ・ワールドカップ出場が最大のハイライトだ。この時の欧州予選では、チェコやポーランドの下馬評が高いグループに属したが、スロベニアは2位でプレーオフに進出。その予選の過程で、ズラタンも2ゴールをマークしている。そして、ロシアとのプレーオフをアウェーゴールの差で制し、本大会出場を叶えた。

「苦しい予選を突破できたという思い出が強い。ビッグチーム相手にも勝利できたし、そのおかげで予選を突破できた」

 ズラタンは当時のことを思い出しながら、そう語った。

 本大会では、イングランド、アメリカ、アルジェリアと同組になり、初戦はアルジェリアを相手にスロベニア史上初勝利を挙げた。続くアメリカ戦ではズラタン自身もゴールを決め、2-2の引き分け。最終戦のイングランド戦に敗れたことで、グループリーグ敗退となり「本大会では大きな成績は残せなかった」と語るが、ワールドカップのスコアラーとして名前を残した。スロベニアという国にとって重要なワールドカップ初勝利もあり、「チームとして、良い仕事ができたんじゃないかと思う」と述懐している。

 

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