「補強禁止は祝福か?」 ランパード監督、“尖った質問”に見せた度量「良いことかもね」

都内で行われた記者会見に出席したランパード監督【写真:Football ZONE web】
都内で行われた記者会見に出席したランパード監督【写真:Football ZONE web】

チェルシーが川崎戦に向けて記者会見 外国人記者から補強禁止について問われ「今のメンバーに集中できる」

 チェルシーのフランク・ランパード監督は16日、都内で行われた「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ」の記者会見に出席。19日にJ1王者・川崎フロンターレとの対戦を控えているが、FIFAから下されている補強禁止処分について「祝福でしょうか?」と外国人記者から投げられた際どい質問に対し、毅然とした受け答えをしてみせた。

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 昨季のチェルシーは、マウリツィオ・サッリ体制1年目にして、リーグ戦3位フィニッシュでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。UEFAヨーロッパリーグ(EL)も制すなど、充実したシーズンを過ごした。しかし、昨季終了後にサッリ監督の退任が決定。さらに、エースとして君臨したベルギー代表MFエデン・アザールもレアル・マドリードへと移籍した。

 指揮官とエースが同時に去り、変革期を迎えるチェルシーだが、悩みの種として立ちはだかっているのが補強禁止処分だ。18歳未満の選手の登録に関するFIFA規則に違反したとして、今後2回の移籍市場で新たな選手登録を禁止されることになった。記者会見に同席したクロアチア代表MFマテオ・コバチッチは今夏に完全移籍で加入したが、期限付き移籍中だった昨季に選手登録されていたため、獲得が可能となっていた。

 それでも、アザールの穴を補填できないまま新シーズンを迎えることになっており、会見では外国人記者から「補強ができないことは祝福でしょうか?」という質問が飛ばされた。監督として放出や獲得を考えずに済むメリットがあるのかが尋ねられた一方、ランパード監督を試すような意図が込められているようにも感じた質問に、若き指揮官も思わず笑みを浮かべていたが、しっかりと質問者の目を見ながら答えた。

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