「スパイダーマンが登場」 マンU新戦力の“攻略困難タックル”に英驚愕「なぜ蜘蛛か証明」
新戦力ワン=ビサカがデビュー戦で見事なボール奪取を披露 「相手は全員成功しなかった」
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間13日、オーストラリアに遠征しているプレシーズンの初戦でパース・グローリーと対戦し、2-0で勝利を収めた。U-21イングランド代表DFアーロン・ワン=ビサカは移籍後初の試合出場となったが、英メディアは「マーベルのスパイダーマンを見た」と、そのボール奪取力に驚きを示している。
クリスタル・パレスの下部組織で育ったワン=ビサカは昨季に右サイドバックでブレークを果たし、リーグ戦37試合に出場。ユナイテッドからのオファーを受けることになったが、21歳という年齢もあり、移籍金は5000万ポンド(約68億円)と、ユナイテッドが獲得したDFの歴代最高額を更新した。
イングランド代表の出場経験はなく、ビッグクラブも初挑戦になり、活躍が未知数な部分も大きいが、初出場の一戦でそのポテンシャルを見せつけた。相手のアタッカーが右サイドを突破しようとドリブルで自陣に侵入された際、素早く戻ったワン=ビサカが絶妙なタイミングでスライディングを敢行し、綺麗にボールを刈り取ってプレーを中断させた。
英メディア「GIVE ME SPORT」は「ワン=ビサカは、なぜ蜘蛛と名付けられたのかを証明した」と見出しを打って報じ、「この長い足を攻略するのは対戦相手にとって困難なものだ。相手のグローリーの何人かは突破に挑んでいたものの、全員成功しなかった」と説明。ワン=ビサカのボールカットは、まさに長い足で獲物を狩る蜘蛛のようであると驚きを見せていた。
英紙「ザ・サン」も「ユナイテッドのデビュー戦でマーベルのスパイダーマンが登場した」と取り上げ、「今、ユナイテッドファンはオールド・トラッフォードにスーパーヒーローが到来したことを予感した」と綴っている。近年、DFアントニオ・バレンシア(現LDUキト)やDFアシュリー・ヤングが務めることが多かった右サイドから相手に突破を許し、失点するケースが目立っていたユナイテッドだが、その弱点がワン=ビサカの加入で大きなストロングポイントへと変換されるかもしれない。