アーセナルやミランが争奪戦? コパ得点王のブラジル代表FWに欧州移籍浮上
得点王に輝きその名を轟かせたエベルトン、欧州進出の可能性を示唆
ヨーロッパ各国リーグは開幕まで約1カ月となり、新シーズンに向けて各クラブが始動し始めている。それとともに移籍市場も佳境を迎えているなかで“注目銘柄”となっているのが、ブラジル代表FWエベルトン(グレミオ)だ。コパ・アメリカ(南米選手権)で鮮烈な印象を与えたドリブラーは、アーセナルなどプレミアリーグ勢を中心に争奪戦が起きている。
エベルトンはFWネイマールの負傷による代表離脱で、コパ・アメリカのセレソンの左ウイングを任されるチャンスが巡ってきた。エースの代役という重圧に苦しむかと見られたが、むしろこの大舞台で躍動。ブラジル人らしい独特の間合いのボールタッチで相手マーカーを切り崩し、得点王に輝く活躍を見せて一躍その名を世界に轟かせた。
英紙「デイリー・ミラー」が伝えるところによると、エベルトンには欧州の各国クラブが注目。その面々はACミラン、アトレチコ・マドリードと名門クラブが並ぶなかで、より素早い動きを見せているのがアーセナルだという。
「現時点で僕はオファーをもらっている。ただし僕はクラブの名前を言うことはできないんだよ。木曜日までは約束できないんだけど、僕は現時点ではグレミオのためにプレーするつもりだよ。見ていてほしい」
エベルトンはこのように語っている。コパ・アメリカ終了後にグレミオに帰還したエベルトンはすでに母国クラブでプレーしているが、欧州進出のチャンスがあれば積極的に移籍を模索するつもりのようだ。
ただしアーセナルは今夏、イトゥアーノから18歳のブラジル人FWガブリエウ・マルティネッリを獲得しており、なおかつエベルトンに支払うべき移籍金も障壁になると見られている。開催国ブラジルを優勝に導いたドリブラーは、果たして欧州での一歩目をノースロンドンの地とできるのか――交渉が進展するか興味深いところだ。