横浜FM×浦和の誤審騒動はなぜ起きた? 一度はゴール認定も…二転三転のお粗末判定
審判団が確認した5つの項目は? 判定と記録の整合性も取れない事態に
この判定では、主審と副審がそれぞれの立場から見たうえで、以下の5つが確認事項だったと考えられる。
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・遠藤がシュートした瞬間に仲川がオフサイドポジションにいたかどうか。
・2人の選手のどちらかにボールが当たって瞬間、すでにゴールインしていたかどうか。
・ボールに当たったのが仲川と宇賀神のどちらだったか。
・仲川は宇賀神がクリアする可能性に影響を与えていたかどうか。
・仲川は腕など不正な方法でゴールにボールを入れていないかどうか。
まず、映像を確認する限り、遠藤がシュートした瞬間に仲川がオフサイドポジションにいたのは明らか。しかし、当初Jリーグは公式の速報でオウンゴールと発表していたため、ボールに当たったのが宇賀神という見解だったはずだ。映像を確認すると、これも仲川に当たっていたことが分かる。つまり仲川のオフサイドが成立するため、浦和ボールの間接フリーキックで再開されるべきだった。
この時点では、仲川と宇賀神のどちらにボールが当たったのかの見極めを誤ったというのがミスジャッジの理由になっていたと言える。
しかし、さらにJリーグは公式記録を仲川のゴールに訂正している。そうなると、ボールが宇賀神に当たって入ったという判定の根拠は崩れてしまう。一度はオフサイドに判定が変わっているように、主審と副審の間では遠藤のシュートの瞬間、仲川がオフサイドポジションにいたことは共通の見解だったのだろう。つまり、判定と記録の整合性も取れないことになってしまった。