バルサ移籍の安部裕葵、“履歴書”をスペイン紙紹介 「謙虚な人間性と対照的な才能」
フィジカル面の不足を指摘も、プレーの激しさと視野の広さに高評価
日本代表MF安部裕葵の鹿島アントラーズからFCバルセロナへの移籍が12日、正式に発表された。「日本人プレーヤー初のバルサ所属選手」となるわけだが、地元でも注目度は上がっているようだ。バルセロナの贔屓紙として知られる「ムンド・デポルティーボ」が、安部の“履歴書”を紹介している。
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この日の現地メディアは同日に発表されたフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンのバルサ移籍決定に沸いているが、安部の記事もしっかりと掲載されている。「ヒロキ・アベ、バルサBに加入した謙虚な人間性と対照的な才能」、「日本の宝石は代表にも名を連ね、中盤センター、サイド両方でプレーができる」との見出しとともにこのように紹介されている。
「ヒロキ・アベは新たなるバルサの選手だ。アジアで大きなスターになりうる1人で、中盤を主戦場にする日本人だ。東京出身の安部はS.T.FOOTBALL CLUB、瀬戸内高校を経て鹿島アントラーズに入団。そこでプロ選手となり、アジアでの大きな可能性の1人となった。彼はキャリア10ゴールをマークし、Jリーグのベストヤングプレーヤーに選ばれ、世代別代表を経験。そして先日行われたコパ・アメリカ(南米選手権)ではA代表デビューを飾り、3試合に出場した」
この数年で一気に才能を開花させたことを記すとともに、触れているのはバルサが注目していた期間の長さと、安部の特徴だ。「バルサは昨シーズン初めから彼を追っており、中央、アウトサイド両方でプレーできる、ポリバレントな選手として見ている。彼は171cm、65kgとフィジカル的にはかなり小さいが、激しい競り合いにも臆さず、彼の視野の広さは(フィジカルを)補ってあまりあるものだ」とも書かれている。
記事では「彼がまず目標に置いているのは自身の成長。焦っているわけではない。いつの日かカンプノウに辿り着き、バルサのトップチームでプレーする最初の日本人になることを目指すことになる」とその立ち位置を冷静にとらえている。
安部は当面、3部に所属するバルサBでのプレーが主となると見られるが、世界屈指のクラブ環境のなかで着実に成長していきたいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)