バルサとアトレティコ、グリーズマンの移籍金146億円支払い報道否定も…契約締結は目前か
「レキップ」紙の報道を否定も、現地時間12日に正式サインと伝える
今夏の去就が注目を集めるフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンを巡り、バルセロナがアトレティコ・マドリードに対して契約解除金となる1億2000万ユーロ(約146億円)を支払ったとの報道があった。しかし、スペイン紙「マルカ」は、両クラブが報道を否定したと伝えている。
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フランス紙「レキップ」は、バルセロナが契約解除金を支払ったと伝えた。しかし、移籍金はリーガ・エスパニョーラの本部に支払われ、その後クラブに通達が届くことになっているが、現時点ではそこまで進展していないという。ただし、現地時間の12日中に振り込みが行われる可能性はあるようだ。
銀行振込が行われたと報じた「レキップ」紙は、グリーズマンを巡るアトレティコとバルセロナの交渉が難航していることについて、詳細を報じている。アトレティコは、交渉の一部にポルトガル代表DFネルソン・セメドを含むオファーを出したが、これはバルセロナが拒否。続いて、バルセロナが1億3000万ユーロ(約159億円)を分割で支払う提案をした。この提案にアトレティコは激怒。公式声明でバルセロナを批判する事態となった。
そもそもアトレティコは、グリーズマンとの契約解除金を6月30日までは、2億ユーロ(約244億円)に設定していた。しかし、すでに今年3月の時点で、バルセロナとグリーズマンの間で、個人の条件に関する契約が合意に達しており、契約解除金が1億2000万ユーロに減額される7月1日を待って、クラブ間交渉を始めたことに不快感を持っていたのだ。
12日には、グリーズマンが正式にバルセロナとの契約にサインをする予定になっており、5年契約が結ばれる見込みだ。その後、クラブは公式会見を開くが、その場にファンは入れないようだ。
バルセロナのトップチームは、14日にメディカルチェックを行い、15日にシーズン最初のトレーニングを実施する。そのため、バルセロナとしては契約解除金を今週中に支払い、新加入選手をチームの始動に間に合わせたい狙いがあるようだ。長期化したうえに、クラブ間に遺恨を残す形になった移籍劇は、ようやく決着を見ることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)