ナポリ会長、“補強の必要性”を問う報道に憤慨 「まるで有力選手が不在のようだ」
クリバリらは高額オファーを断り残留させたと、デ・ラウレンティス会長が強調
イタリアの強豪ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、自クラブの選手たちが移籍市場の期間のたびに「簡単に獲得できる選手」かのように扱われることに憤っているようだ。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のインタビューに応じている。
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ナポリは1980年代から90年代前半にクラブのレジェンド、元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナの存在感もあり、2度のリーグ優勝を果たすなどイタリアの強豪として名をはせた。しかし、その後は経営状況が悪化し、セリエB落ちやクラブの破産宣告も経験。そして、2004年にデ・ラウレンティス会長がクラブを買い取り、復権を果たしてきた。
デ・ラウレンティス会長は「エセキエル・ラベッシ、ファビオ・クアリアレッラ、エディンソン・カバーニ、ゴンサロ・イグアイン、ホセ・マヌエル・レイナ、彼らは私たちが長い時間をかけ、努力の下にクラブへ連れてきた」と話す。彼らは、すでにナポリから離れた選手たちだが、ナポリでブレークした選手たちでもある。
現在のチームにも、ナポリが発掘し長い時間をかけて能力に磨きをかけた選手たちがいるだけに、記者から「カルロ・アンチェロッティ監督にどんな選手を与えるか?」と問われると、会長は憤慨した。「(移籍のニュースで)私たちの選手の(他クラブにとっての)必要性をよく耳にする。まるで有力選手が不在のように、だ。他クラブから興味を示されているカリドゥ・クリバリ、ロレンツォ・インシーニェ、そしてアランに対しては7000万ユーロ(約85億円)のオファーを拒否している。さらにホセ・カジェホン、ドリース・メルテンス、ピオトル・ジエリンスキ、ファビアン・ルイスもだ」と言い、常に補強が必要と指摘されるナポリの現状に疑問を投げ返した。
2010年代に入ってからは継続的にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に出場するなど、イタリア内でユベントスに次ぐ成績を安定的に残しているナポリ。しかし、そのクラブに、さも有力選手がいないかのように扱われていることが、会長の立場からは納得がいかないようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)