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欧州選手権で見たかった名手たち 敗退国の非業のベストイレブンとは
チェルシー守護神やローマのエースも
ボスニア・ヘルツェゴビナのGKアスミール・ベゴビッチ、FWエディン・ジェコというタレントも本大会出場を逃した。ベルギー、ウェールズという進境著しい両国の牙城を崩せずグループBで3位に終わると、プレーオフではアイルランドに敗れて、初のEURO出場の夢は叶わなかった。チェルシーではベルギー代表GKティボー・クルトワの負傷でレギュラーポジションを得ているベゴビッチは今や世界屈指の守護神との評価もある。今季ローマに加入したジェコはブンデスリーガとプレミアリーグでリーグ優勝を計3回経験している実力者だが、フランスのピッチに立つことはない。
1996年以来のEURO出場を狙ったスコットランドも予選で敗退した。ユナイテッドで活躍したダレン・フレッチャー(ウェストブロム)は英国屈指のセントラルMFとして知られるが、代表では国際舞台に立つ機会を得られずにいる。92年大会チャンピオンのデンマークもスウェーデンに敗れ予選敗退。背番号10を背負うMFクリスティアン・エリクセン(トットナム)が精度の高い自慢のフリーキックで観衆を沸かせるシーンを見ることはできなくなった。
今大会から出場国が16チームから24チームに拡大されながら、これだけのスターが出場機会をのがした。欧州の競争力の高さがあらためて浮き彫りとなっている。