欧州選手権で見たかった名手たち 敗退国の非業のベストイレブンとは

英メディア特集 オランダやセルビアが敗退

 2016年にフランスで開催される欧州選手権(EURO)は17日に行なわれたプレーオフによってスウェーデンとウクライナの出場が決まり、出場全チームが確定した。

 ワールドカップ(W杯)王者のドイツ、前回大会の王者スペイン、そして躍進著しいウェールズ、アイスランドなどの初出場5ヶ国を含めた24ヶ国が本大会への切符を手にした。しかし、その一方で、14年ブラジルW杯4強のオランダをはじめ、セルビアや04年大会王者ギリシャなど有力国が敗退したことで、多くのスター選手がこの大会を欠場することになった。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」は、予選敗退となった国の中から11人を選出、「EUROで見ることのできない11人」として紹介している。

 今回のEURO予選を通じ、世界中のサッカーファンを最も驚かせたのはやはりオランダの敗退だろう。マンチェスター・ユナイテッドでプレーするDFダレイ・ブリントとMFメンフィス・デパイ、元ユナイテッドで現在はフェネルバフチェ所属のFWロビン・ファン・ペルシー、そして主将のMFアリエン・ロッベンという、最多の4人が選出された。

 ポルトガルや初出場を果たしたアルバニアらと同居したグループIで、4位に終わるなど低迷続く“東欧の雄”セルビアもタレントの数では欧州の強豪に引けをとらない。2006年に旧セルビア・モンテネグロから独立して以降、10年の南アフリカW杯に出場した以外は表舞台に立っていないが、チェルシーのDFブラニスラフ・イバノビッチやMFネマニャ・マティッチ、そしてマンチェスター・シティのDFアレクサンダル・コラロフといったプレミアリーグのスターたちを抱える。しかし、来年のフランス大会では彼らの姿を見ることはできない。セルビアは直近の公式戦11試合で7敗を喫するなど非常事態に追い込まれている。マティッチはチームメートのプロ意識の欠如を感じ取り、代表引退を示唆するコメントを残すなどチームは空中分解寸前のようだ。このまま泥沼に突入してしまうのだろうか。

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