Jリーガーコンビの夢ついえる ウクライナがスロベニアを退けEURO本大会出場へ
ノバコビッチ、ズラタンは出場を逃す
2016年にフランスで開催される欧州選手権(EURO)出場を懸けたプレーオフ第2戦スロベニア対ウクライナの一戦が17日に行われ、1-1の引き分けに終わった。この結果、第1戦を2-0で勝利していたウクライナが、ポーランドとの共催で初出場した前回2012年大会に続く2度目の出場権を手にした。一方、同じく2度目の出場を目指して戦ったスロベニアだったが、力及ばず敗退。FWノバコビッチ(名古屋)、FWズラタン(浦和)というJリーガーコンビや、名手GKハンダノビッチ(インテル)らは、大舞台へ手が届かなかった。
この試合先制したのは2点差からの逆転を狙うスロベニアだった。前半11分、ACミランでのプレー経験もある10番のMFビルサが右サイドからクロスを送る。FWノバコビッチのシュートはDFにブロックされたが、最後は主将のDFセサルが頭で押し込んで早い時間帯での先制に成功した。
あと1点でスコアをイーブンにすることのできるスロベニアだったが、その後はなかなか決定機がつくれず、反対にウクライナのMFヤルモレンコやMFコノプリャンカを中心とした攻撃に押し込まれてしまう。後半29分には先制点を決めたセサルが左コーナーキックからフリーでヘディングシュートを放つも、GKピアトフのセーブに阻まれた。
後半22分にフィオレンティーナでプレーするレフティーのMFイリチッチ、23分には浦和のズラタンを投入するなど、決死の攻撃を仕掛けたスロベニアだったが、終了間際の97分にヤルモレンコにダメ押し点を決められ万事休す。得点の直後に試合終了のホイッスルを迎え、スロベニアの夢はついえた。
この日行われたプレーオフのもう一試合では、スウェーデンがデンマークを退け本大会の出場権を獲得。すでにプレーオフでハンガリー、アイルランドも出場を確定させており、これで本大会出場24チームが確定した。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images