本田がハリルJの現在地を語る 「言えることは引いた相手への対応が下手ということ」
アジアでの戦いは別物
だが、本田は前を向く。
「良くないことは良くないで反省しないといけない。けれど、やはり無失点で全部進められていることとか、何を持って前進なのかっていう定義があいまいなんで、そしたら早く強い相手とやらないとやっぱり分からない。公式戦でね。それはいずれ嫌でも2年後くらいから明らかになってくると思う。今、アジアでの戦いっていうのは、W杯の戦いとは異なるものなんで、そういう戦い方を得意としている選手がそろっているわけではない。それが今の代表の事実かもしれない。
でも強い相手にもやれるポテンシャルがある選手はたくさんいるという事実もある。そういったことも前進なんじゃないかなという風には思ってるんで。判断を下すなら単純にこういう相手とやるのが下手だな、だけでいいかなと思います」
欧州のクラブでレギュラーを確保しているタレントも存在する。実際の日本代表の現在地は、公式戦で世界の強豪国と戦わなければ見えてこないという。一方で、堅守速攻のカウンタースタイルを貫くアジアの格下への対応は、ハリルジャパンが不得手なだけで日本が進歩していないわけではないと本田は主張する。来年のアジア最終予選を戦うハリルジャパン。ステージが上がるごとに、現在地がより明確になるはずだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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