ドイツ対オランダ戦が爆弾テロ予告で開始2時間前に中止に 独メルケル首相観戦予定
清武、酒井宏の本拠地ハノーバーにテロの恐怖
13日にパリで発生し、129人の犠牲者を出した同時多発テロがまたもサッカー界にも大きな余波を与えた。ベルギー首都ブリュッセルで開催予定だったベルギー対スペインの国際親善試合が中止となったのに続き、テロリストからの脅迫によりドイツ・ハノーバーで行われる予定だったドイツ対オランダの親善試合も中止となった。英国営放送「BBC」などが報じている。
キックオフまで2時間の時点で、テロリストによるADWアレーナに対する具体的な爆破予告が届いたという。トーマス・デメジエール内務大臣は会見で「試合は中止となった。私がそう勧告した.ドイツとヨーロッパには高いレベルの脅威が存在する」と急きょ試合のが中止となったことを明かした。この試合にはドイツのアンゲラ・メルケル首相も観戦に訪れる予定だったという。代表選手たちには地元警官による保護を受け、すみやかに安全な場所へと移動したと報じられている。スタジアムでは爆発物は発見されず、逮捕者も出ていないという一方、ハノーバー駅では危険物の疑いのある遺留品が発見されたという。
ドイツフットボールリーグ会長のラインハルト・ラウバル会長は「フットボールにとって悲しい一日」と落胆し、無念の思いを隠せない様子だった。ハノーバーは日本代表MF清武弘嗣、DF酒井宏樹がプレーする本拠地。
129人もの死者を出した惨劇の傷跡は発生から5日経ってもなお広がっていくばかりだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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