不遇のイグアイン、ローマ幹部が獲得間近と明かす 「バティストゥータのようなものを…」
ローマのペトラーキSDが熱望 イグアインの意思次第で移籍成立か
イタリアの強豪ローマは、ユベントスのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの獲得を目指しているが、スポーツ・ディレクター(SD)のジャンルカ・ペトラーキ氏は「イグアインの合意があれば完了する」と、イタリア紙「トゥット・スポルト」に話している。
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イグアインは昨季、ユベントスがポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得したことで存在が宙に浮き、ACミランへ期限付き移籍。しかし、ミランが買い取りオプションの行使に値しないと判断したことで冬の移籍市場でユベントスに戻り、ナポリ時代の恩師マウリツィオ・サッリ監督が指揮していたチェルシーへ期限付き移籍となった。しかし、チェルシーも補強禁止処分を受けたなかでも獲得可能だったイグアインの買い取りをせず、ユベントスに保有権が戻っている。
ユベントスはイグアインを戦力と見なしておらず、年俸900万ユーロ(約11億円)の条件が他クラブにとってオファーしづらいものと判断し、年俸700万ユーロ(約8億5000万円)へ減俸したうえで一度契約延長をする可能性すら報じられていた。
そうしたなかで、ローマのペトラーキSDは「バティストゥータのようなものをローマにもたらしてくれる」と、移籍初年度で20ゴールを挙げ、元日本代表MF中田英寿とともにクラブで最後のリーグ優勝に導いたストライカーと同様の期待を懸けているという。
その背景には、ローマでは20歳のイタリア代表MFニコロ・ザニオーロがステップアップを望んでおり、ユベントスも獲得を望んでいることがある。イグアインの移籍がまとまれば、ザニオーロのユベントス行きも同時に決まるとされている。
全てはイグアインがローマ行きにOKを出すのかどうかに掛かっている状況とされるなか、不遇のストライカーはどのような決断を下すのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)