ブラジル代表FWフィルミーノ、技ありの“ヒールタックル”に称賛 「驚異の仕事率!」

ブラジル代表FWフィルミーノ【写真:AP】
ブラジル代表FWフィルミーノ【写真:AP】

ブラジル通算9回目の優勝につながる勝ち越し点を生んだ粘りの守備に海外注目

 ブラジルで開催されたコパ・アメリカ(南米選手権)は、現地時間7日に決勝が行われ、ブラジルがペルーを3-1で下し、通算9回目の優勝を飾った。大会MVPには36歳のDFダニエウ・アウベス(パリ・サンジェルマン→未定)が輝いたなか、海外メディアは決勝弾の起点となったFWロベルト・フィルミーノ(リバプール)のタックルに着目。「驚異の仕事率」「過小評価されている」と称賛している。

 ブラジルは前半15分、右サイドの高い位置でボールを受けたFWガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)が、マーカーを幻惑するターンからクロスを送る。ファーサイドにポジショニングしたFWエベルトン(グレミオ)が完全にフリーとなり、右足ダイレクトで蹴り込んで先制点を幸先良く奪った。

 しかし、前半41分にブラジルDFチアゴ・シウバのハンドでPKを献上。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で確認したうえでもPK判定となり、ペルーに同点ゴールを許した。

 大会初失点となったブラジルだが、前半終了間際に勝ち越しゴールを奪う起点となったのがフィルミーノだった。アタッキングサードで一度はボールを失うも、ペルーMFアンドレ・カリージョ(アル・ヒラル)を追いかけ、背後から滑り込み右足ヒールでタックル。こぼれたボールをMFアルトゥール(バルセロナ)がドリブルで持ち上がり、フリーになったジェズスが冷静に蹴り込んで2-1とした。

 後半45分にもPKで追加点を挙げたブラジルが通算9回目の優勝を飾ったなか、英スポーツ専門チャンネル「Premier Sports」公式ツイッターは、フィルミーノの守備に着目。「フィルミーノのこのタックルから始まったブラジルの2ゴール目は素晴らしい。驚異の仕事率!」と称賛した。また、英メディア「GIVE ME SPORT」は、フィルミーノが今大会2得点3アシストの活躍を見せたことに触れたうえで、「彼のディフェンスでの仕事ぶりは過小評価されている」と伝えている。

 大会MVPに輝いたD・アウベスや決勝戦でゴールを挙げたジェズスがスポットライトを浴びるなかで、フィルミーノも母国の優勝に欠かせないパーツの一つだったのは間違いない。

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