チリDFメデル、メッシとの“因縁の伏線”に海外脚光 「レッドに値した腹へのキック」

コパ・アメリカ3位決定戦で小競り合いをしたFWメッシとDFメデル【写真:Getty Images】
コパ・アメリカ3位決定戦で小競り合いをしたFWメッシとDFメデル【写真:Getty Images】

コパ3位決定戦で小競り合いを起こして両者退場も、4年前の決勝戦でもひと悶着あり

 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(バルセロナ)とチリ代表DFガリー・メデル(ベジクタシュ)は、現地時間6日に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)3位決定戦で小競り合いを起こし、両者一発退場となった。“世界のメッシ”が14年ぶり2度目の退場処分に追いやられて注目を集めたが、スペイン紙「AS」は2015年の“伏線”にフォーカスし、「レッドカードに値した腹へのキック」と報じている。

 アルゼンチンの2点リードで迎えた前半37分、会場が凍り付いた。右サイドのFWパウロ・ディバラ(ユベントス)からのスルーパスに反応したメッシだったが、チリのペナルティーエリア内でメデルに体を入れられ、ボールはそのままラインを割った。

 その際、後ろから突き飛ばしたメッシに対し、メデルが怒りを露わにし、両者が胸をぶつけあってにらみ合った。確かにお互いにヒートアップしたとはいえ、悪質なファウルや暴力行為が見られなかったなか、ビバール主審は2人にレッドカードを提示。10人対10人になる事態に陥った。

 試合は2-1で勝利したアルゼンチンが3位となったなか、退場したメッシは試合直後に行われたメダル授与式の登壇を拒否。当事者の1人であるメデルは家族が脅迫の対象になるなど波紋は広がっている。

「AS」紙は、浮き彫りとなった「メッシ×メデル」の構図にフォーカス。2人の因縁には“伏線”があったという。

 記事では、「レッドカードに値した腹へのキック」と見出しを打ち、「2015年のチリでのコパ・アメリカ決勝、アルゼンチン人はイエローカードを課されたガリー・メデルから腹へのキックを受けた」と動画付きで紹介。4年前に行われた大会決勝、前半34分にタッチライン際でボールをトラップしようとしたメッシに対し、メデルは背後から右足を出し、腹部へジャンピングキックを食らわす形となった。メッシは悶絶してピッチに倒れたが、メデルにはイエローカードが提示されるにとどまった。同紙は公式ツイッターで「メッシ×メデルの因縁は昔にあった」と伝えている。

 CONMEBOL(南米サッカー連盟)を批判したメッシには、2年間の代表戦出場停止処分の可能性が浮上し、メデルも妻と娘に殺人予告が届くなど、退場騒動の反響はしばらく続きそうだ。

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