「VAR殴り、号泣して大炎上」 “哀れな主人公”ジェズス、退場で泣き叫ぶ姿に海外注目
コパ・アメリカ決勝で1ゴール1アシストも退場処分で号泣 「泣き荒れる姿がそこにあった」
ブラジル代表は現地時間7日、コパ・アメリカ(南米選手権)決勝でペルー代表を3-1で破り、4大会ぶり9回目の優勝を達成した。“サッカー王国”の復権を印象づけた一戦で、FWガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)は1ゴール1アシストと大活躍した一方、後半途中に退場処分を命じられ、スタンド内に続く通路付近で号泣している姿が話題を読んでいる。
右ウイングで先発したジェズスは前半15分、ロングフィードに抜け出すと、対峙した相手を華麗なステップで抜き去り、右サイドからクロスを供給。ファーサイドに走り込んだFWエベルトン(グレミオ)の先制点をお膳立てした。同44分にPKで同点とされるも、直後の同アディショナルタイム、ペナルティーエリア手前でボールを受けたジェズスが冷静にゴール左へと流し込み、勝ち越しゴールを奪った。
1ゴール1アシストと大車輪の活躍を見せていたジェズスだが、突如悲劇に見舞われる。2-1で迎えた後半25分、空中戦で相手と競り合った場面で主審が笛を吹くと、ジェズスに向かって迷わずイエローカードを提示。この日2枚目の警告となったため、退場処分となった。ジェズスは猛抗議するも、判定が覆ることはなかった。
ピッチを去る際、タッチラインに設置されていたペットボトルを蹴り上げ、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定用のモニターを殴りつけるなど、怒りを爆発させたが、スタンド内に向かうトンネル付近で泣き崩れる様子もカメラに映し出されていた。号泣するジェズスの姿に各国メディアも注目。スペインメディア「El Desmarque」は、泣き叫ぶジェズスを「哀れな主人公」と表現して伝えている。
英紙「ザ・サン」は「退場のジェズスがVARモニターを殴りつけ、トンネルで号泣して大炎上」と見出しを打って報じ、「ジェズスは決勝で退場した後、暴れ回って泣き崩れる姿を見せた」と綴り、「カメラが付いていくと、トンネル通過後にコーチの腕をつかみ、泣き荒れる姿がそこにあった」と説明している。最終的には笑顔で優勝トロフィーを掲げていたが、ジェズスにとっては喜怒哀楽に満ちた決勝戦となった。