パリ滞在中のシャビがテロの脅威に直面 イベントを急きょ欠席したことで難を逃れる
スタジアム訪問予定も、妻の体調不良でホテルに留まる
元スペイン代表でバルセロナのレジェンドとして知られるMFシャビ・エルナンデス(アル・サッド)が、あわやテロ事件に巻き込まれるところだった。
スペイン地元紙「スポルト」によれば、シャビはパリで爆破などの大規模同時多発テロが起きた13日、フランス対ドイツ戦が行われたスタッド・ドゥ・フランスを訪れる予定だったという。だが、妻の体調不良により、事件が発生した時間はホテルに滞在。最悪の事態は免れたものの、世界を震撼させたテロの恐怖を肌で感じたという。
まさに不幸中の幸いだった。シャビは13日、パリで開催される予定だったスペイン代表の新アウェイユニフォーム・ローンチイベントに招待され、妻ヌリア・クニジェラさんとともに渡仏し、パリ中心地のホテルに滞在していた。しかし、イベントに出発する直前に現在妊娠中のヌリアさんが体調不良を訴えたため、シャビは急きょイベントへの出席をキャンセルし、そのままホテルに留まることとなった。その数時間後に、あの凶悪なテロ事件が各地で発生。ホテルはパリ中心地にあったため、爆発の音ははっきりと聞こえ、衝撃で部屋の窓ガラスも震えていたという。
その後、シャビと妻ヌリアさんの2人は現地の空港が混乱に陥る中、なんとかカタールへの帰路につき、無事に家にたどり着いたという。100人以上の死者を出した今回の同時多発テロは、サッカー界にも多くの悲しみをもたらしているが、シャビも予定通りに行動していれば、事件に巻き込まれていた可能性もあった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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