「ひどいアイデア」 アメリカ女子主将、FIFAに「敬意を欠いている」と主張
女子W杯決勝の前日会見でラピノーが指摘 「同日にすべてのファイナルが…」
女子ワールドカップ(W杯)は現地時間7日に、アメリカとオランダの決勝が行われる。2015年大会に続く大会連覇を目指すアメリカは充実の戦力でファイナルに臨む一方、試合前日会見でキャプテンのMFミーガン・ラピノーがFIFA(国際サッカー連盟)に対し、女子サッカーに「敬意を持っていないのでは」と主張したと英公共放送「BBC」が報じている。
初の決勝進出を果たしたオランダをはじめとしたヨーロッパ勢の台頭など、今大会は女子サッカーを巡る勢力図が変わりつつあることを示した。しかしラピノーが不満を持っているのは、サッカー界全体のスケジュールである。リヨンで行われる女子W杯決勝当日、世界ではコパ・アメリカ(ブラジル対ペルー)、北中米最強国決定戦のゴールドカップ(メキシコ対アメリカ)と2つの大会の決勝戦が行われるのだ。
「同日にすべてのファイナルを設定するのは、ひどいアイデアだと思う。ここはW杯決勝なんです。すべてのものをキャンセルするようなもの。これまでを見てもW杯決勝はそう設定されてきたけど、信じられないこと」
ラピノーがこう発言したのに対し、FIFAの広報担当は「様々な大会のスケジュール管理は、すべての大会の主な関係者を巻き込み、総合的なプロセスを経て行われている。FIFAと各大陸連盟はタイミングのバッティングを最小限にするために、スケジュールを調整している」と説明しているが、ラピノーはこのようにも話している。
「私たちがFIFAから男子サッカーと同じレベルのリスペクトを受けているとは思わない」
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