「申し訳ない」 浦和の大槻監督、審判への抗議謝罪も“問題提起”「前半にもう少し…」
仙台が退場者を出すなかで1-0と勝利 “アフターファウル”の多さに激昂する場面も…
浦和レッズの大槻毅監督は、相手が退場者を出す展開になった6日のJ1リーグ第18節ベガルタ仙台戦を終えた記者会見で、飯田淳平レフェリーへ抗議の態度を取ったことを謝罪。そのうえで、ゲームコントロールに関しては問題を提起した。
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仙台はこれまで、浦和のホームである埼玉スタジアムで勝利したことがなかった。昨季の最終戦となった天皇杯の決勝でも敗れた相手と舞台だけに、渡邉晋監督も「今日こそは、と選手にも発破をかけつつ、気負い過ぎないようにといろいろな言葉をかけてきた」と話した。その勢いは、ボール際の強度と隣り合わせにあるファウルの多さに現れた側面が否めなかった。
そのなかで前半15分、浦和DFマウリシオのパスを受けたMFエヴェルトンがトラップする間際で、仙台FW長沢駿が上半身から接触。勢いのあった状態で衝撃を受けたエヴェルトンは左肩を痛めて昏倒。そのまま負傷交代を余儀なくされたが、ここで長沢にイエローカードは出なかった。仙台は浦和の選手がパスを出した後に接触する“アフターファウル”の回数が多く、大槻監督がテクニカルエリアで激昂する場面もあった。
大槻監督は、試合後の記者会見で「レフェリーにああいうところを見せたのは、サッカーを見ている人に対して申し訳ない気持ちがあります。ハーフタイムに僕も、冷たいタオルで顔を拭いて、冷静さを取り戻そうと思って選手に話をしましたけど、選手はそんなことはなく、すごく冷静にやってくれていました。選手に助けられました」と、飯田レフェリーに対する行為には反省の言葉を残した。
そうしたなかで仙台は後半6分、MF椎橋慧也がこの日2枚目のイエローカードを提示されて退場処分になった。前半終了間際に繰り返しのファウルで警告を受けていたなか、MF長澤和輝の背後から遅れて当たってしまい、ラフプレーで2枚目というのは軽率だった面は否めない。
一方で、大槻監督はこうした試合展開になった部分で飯田レフェリーのゲームコントロールについて、試合後に問題提起を行っている。
「前半にもう少しコントロールしていたら、仙台の選手のレッドカードはなかったんじゃないかと思うんです。仙台はここまで何試合も見ましたけど、素晴らしい戦い方をしていましたし、僕らもすごく緊張してゲームに臨みましたけど、10人になって仙台さんも残念だったと思います。僕らとしては勝ち点3を取れたからうれしいけれども、サッカーをもっと楽しみにして、仙台が好調だというところを見ようとしている人たちにとっては、もしかしたら残念だったのかもしれないなと」