浦和FW興梠慎三、クラブ最多得点更新で“ゴールの極意”告白 「遊びがないといけない」
6日の第18節仙台戦、日本代表GKの頭上を越すループ弾でレジェンド“福田正博超え”
浦和レッズのFW興梠慎三は、6日のリーグ第18節ベガルタ仙台戦で1-0の勝利を導く決勝ゴールを奪った。このゴールが浦和でのJ1通算92得点となり、元日本代表FW福田正博氏と並んでいた記録を更新し、単独のクラブ最多記録となった。クラブの歴史に名を残したゴールハンターは、その極意を試合後に語った。
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興梠のメモリアルゴールが生まれたのは前半42分だった。DF岩波拓也が縦パスをつけると、FW武藤雄樹が技巧的なターンで前を向き、そのまま左足でスルーパス。抜け出した興梠は距離を詰めてくる日本代表GKシュミット・ダニエルとの1対1で、右足にボールを上手く乗せたループシュートを決めた。自身にとっては試合で唯一のシュートチャンスだったが、恐ろしいまでの冷静さを発揮した1点だった。
「2タッチ目の時点でループしかない」と判断したと話す興梠は、「外したら自分のせいと言われて、決めたらさすがと言われる。どうせだったら、さすがと言われたほうが嬉しいですよね」と、少し照れながらゴールを振り返った。
宮崎県の鵬翔高校から2005年に鹿島アントラーズに入団した興梠は、8年間のプレーでJ1通算49得点をマークした。そして13年に浦和へ移籍すると、昨季までの6シーズン全てでリーグ二桁ゴールを記録して浦和のエースに君臨。そして、今季の6ゴール目が浦和での通算92得点となり、福田氏と並んでいた記録から一歩抜け出した。
コンスタントにゴールを奪い続ける秘訣を問われたストライカーは、この日の得点を象徴するような要素を挙げた。それは、経験とゴールを奪う習慣から培われる点取り屋ならではの言葉だった。