「世界中がテロに立ち向かう証明に」イングランド代表主将ルーニーが示すフランス戦での固い決意

同時多発テロをテレビで目撃 「ショック。見ていることも辛かった」

 イングランド代表の主将FWウェイン・ルーニーは17日に行われるフランス代表との親善試合に強い思いを持って臨む。13日にパリで起きた同時多発テロによる衝撃が残る中で開催される一戦で、「世界がこれらのテロに立ち向かうという証明」であると団結の必要性を力強く語った。英地元紙「ガーディアン」が報じている。

 13日、パリで起こった同時多発テロではフランス対ドイツ戦の会場となったパリ郊外スタッド・ドゥ・フランス付近でも3件の自爆テロが起きた。試合中のスタジアムにも大きな爆発音が響き渡った。事件の様子をテレビで見たルーニーも「ショックだ。嫌な気持ちになり、見ているのが辛かった」と心を痛めている。

 ロンドン・ウェンブリースタジアムで予定されていたイングランドとフランスの一戦は開催自体が危ぶまれたが、「テロに屈しない」という姿勢から決行されることが決定。主将としてイングランド代表けん引する30歳は、今こそ国や人種を超えて結束し、試合を通してこの凶悪行為に立ち向かう意志を表明すべきであると主張した。

「試合を行うということは、フランスがテロリストたちに強く反対し、立ち向かうということの証明だ。僕らもそれをサポートしなくてはいけない。たびたび、こうした悪い出来事が起きている。そんな時でもフットボールの世界は安心できる場所だ。彼らもすごく考えたはずだ。見ている人すべてが結束する偉大な夜になるだろう。世界がテロリストたちに立ち向かい、戦い続けるという証明になるだろう」

 

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