仏テロ事件を嘆くもスポーツの力を強く信じるブッフォン 「人々の美しさ、喜び、平和の象徴だ」

日常を奪われる恐怖と無力さを痛感

 国際親善試合のルーマニア戦に向けて合宿を続けているイタリア代表だが、世界的な名手として知られるベテランGKジャンルイジ・ブッフォンが、パリで発生した同時多発テロに対してコメントを残している。ブッフォンは、この恐るべき事件に対しての所感を述べた上で、「スポーツは続けられるべきだ」と語っている。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が伝えている。

 世界中を震撼させているパリで発生した同時多発テロ事件は、サッカーを含めたスポーツ全体にも大きな影響を及ぼした。サッカーでは、フランス代表とドイツ代表の国際親善試合が行われていたパリ郊外のスタッド・ドゥ・フランス付近のレストランや、スタジアムのJゲート付近で爆発が起こった。これにより4人が死亡するという痛ましい事件だった。また、フィギュアスケートでは、フランス杯が大会日程の途中で中止になるという影響が出た。

 ブッフォンは「かつてない重大なことだ」とした上で、こう続けている。

「この事件は我々の心を打ちのめし、自分たちが裸の無防備な存在であることを思い知らされた。よく『何も恐れることはない』という言葉を聞くが、現実はこのとおりだ。こうした安全さは、政府や指導者から与えられるべきものだ。それが、我々のような市民を安心させてくれるからだ」

 

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