マダム澤は選外に… なでしこジャパン、29日の敵地オランダ戦のメンバー発表

宮間、大儀見、岩清水ら実力者は順当な選出

 29日に行われるなでしこジャパンの国際親善試合オランダ戦へ向けてのメンバーが、日本サッカー協会から16日に発表された。今年6月から7月にかけて開催された女子ワールドカップ・カナダ大会で主将を務めたMF宮間あや(岡山湯郷)など主力メンバーが順当に名を連ねた一方、結婚が発表された日本女子サッカー界のレジェンドMF澤穂希(INAC)は選出外となった。

 佐々木則夫監督は「あくまでもリオデジャネイロ五輪に向けて、その先の本大会へ向けてということを踏まえた上でのメンバー選考になりました。経験の少ない選手もいますが、リーグ戦で良いプレーをしていたこともあり、将来に向けてという意味も含めてのメンバーとなりました」と、今回の選考の意図を語った。また「ベテラン選手は力が分かっている」とも語り、澤を含めた2011年女子ワールドカップ・ドイツ大会にも出場した古参メンバーの今後の復帰にも含みを持たせている。

 チームのセンターラインにDF岩清水梓(日テレ)、DF熊谷紗希(リヨン)、MF阪口夢穂(日テレ)、FW大儀見優季(フランクフルト)といった経験豊富な選手を並べている一方で、東アジアカップで台頭したMF杉田亜未(伊賀)という新戦力も名を連ねた。佐々木監督は「核になる選手がいることで、成長を促せる」と、経験のある選手たちと若手有望株の融合を図る方針を明らかにしている。

 試合が11月29日に開催されるということもあり、日本、欧州共にシーズン中ということもありコンディションに不安はない。佐々木監督は「プレーの表現者としてアピールして欲しい」と期待を語る。また、「90分間フルに動き切れるのかどうか、トレーニングを含めて評価したい」と、五輪予選での厳しい日程を踏まえて語った。

 また、背番号「10」が欠番となることについては、「今回は親善試合で10番がいなければいけないルールはないので、外させていただいた。五輪を含め、どういう形で10番をつける選手が現れるのか、いつもの10番なのかということです」と澤も競争の中にあることを強調。「最終的にやはり経験のある選手にとならないように、若い選手にも励んでほしい」と、若手の成長に期待を込めた。

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