米美人FW、“紅茶ポーズ”で波紋拡大「イギリス人を嘲笑」 英代表FWも非難「不快」

アメリカ女子代表のエースFWモーガン【写真:AP】
アメリカ女子代表のエースFWモーガン【写真:AP】

イングランド戦で決勝弾のモーガン、直後に見せたゴールパフォーマンスで物議醸す

 フランスで開催されている女子ワールドカップの準決勝でアメリカがイングランドに2-1と勝利したなか、決勝弾を決めたアメリカのエースFWアレックス・モーガンがゴール直後に見せたゴールパフォーマンスに注目が集まっている。紅茶をくいっと飲むような仕草を見せ、英紙「ガーディアン」は「イギリス人を嘲笑」と伝え、対戦相手FWも批判するなど波紋が拡大している。

 問題のシーンは、1-1で迎えた前半31分のゴール直後に起きた。“美人ストライカー”として脚光を浴びるモーガンが決勝ゴールを叩き込むと、エースFWは喜びを露わにしたかと思った矢先、おもむろに直立不動となった。すると右腕を折り曲げ、口の前の指を当てながら紅茶を飲むようなポーズで自らのゴールを祝っている。

 この一撃でアメリカは3大会連続の決勝進出を決めたが、モーガンのゴールパフォーマンスが物議を醸し、海外メディアも一斉にそのシーンを報道。英紙「ガーディアン」は「イギリス人を嘲笑」と言及し、イギリス文化を揶揄するようなポーズに「ひどいステレオタイプ」と記した。また記事では、アメリカ独立戦争勃発の引き金となった1773年のボストン茶会事件に関連づけるような行為としている。

 英紙「メトロ」は、イングランド女子代表FWリアン・サンダーソンのコメントを取り上げ、「モーガンの“失礼”な紅茶セレブレーションを非難」と特集。サンダーソンは「彼女は望むように祝うことができる。ただ、あれは不快だった」と胸中を吐露している。

 アメリカ代表の同僚MFミーガン・ラピノーは「私たちはイングランドに対して最大限のリスペクトを抱いているし、これまで対戦したすべてのチーム、これから対戦するすべてのチームに対してもそう。それはチームのDNAになっている」と言及。批判が集まるモーガンの行為を擁護している。

 現地時間7日にオランダとの決勝を控えるアメリカだが、賛否を巻き起こしている“紅茶ポーズ”の喧騒はしばらく続きそうだ。

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