すべてのアクシデントも「想定内」に ハリルジャパン守護神西川の周到極まりないシミュレートとは
敵地で2試合連続のクリーンシートを誓う
そして、カンボジアでのゲームには暑さという要素もある。トレーニングでも、選手たちは汗でウェアをびっしょりと濡らしていた。それは、GKの西川も例外ではない。使用球も普段のJリーグで使用するものとは違い、やや重さを感じるという。それも、西川にとってはインプット済みのことだ。
「ボールが重くてブレた時はより重さが出る。この暑さでグローブや自分のユニフォームが濡れることも想定内ですけど、確実なボールはしっかり正面に入って取ることを強く意識してやっていきたいと思います」
西川の頭の中には、カンボジア戦を無失点で抑えるイメージが出来上がっている。「与えられた環境でベストを尽くすことが使命だと思うので、無失点で日本に帰れるようにいい準備をしたい」という言葉には、全てのことを「想定内」として受け止めるだけの周到な下準備を西川は準備している。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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