スペイン1部ウエルバ移籍のなでしこMF田中陽子、初の海外挑戦で野望「CLに出たい」
「大きな大会で結果を出すことでいろんな人に見てもらえるし、自分の価値も上がる」
4年半を過ごしたノジマステラでは、“サッカーの楽しさ”という原点に立ち返ることができたという。
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「ノジマステラは最後まで諦めないし、みんなで戦う。それがサッカーの楽しさだなとすごく感じました。そのなかでも考えてプレーすることを学んで、勝利に向かってどう特長を出していくか、さらに自分が苦手なことをどう上手くカバーして良いところを出すか、考えられるようになりました」
田中陽子は、海外でプロ選手として勝負したいという思いとともに、「世界中の人に愛される選手になる」ことを以前から目標の一つに掲げてきた。海外挑戦にあたっては、自身のプレーで観る人を勇気づけたいと思いを語っている。
「今からいろいろ挑戦するなかで、上手くいくこと、上手くいかないこと、あると思います。でも、自分はあまり落ち込むことがなくて、新しい挑戦を楽しむタイプ。もし何かに悩んでいる人がいたら、私のプレーを見て、ヒントとか希望を見つけてくれたら嬉しいです。世界中の人に愛されるには、やっぱりサッカーだけじゃダメだと思うんです。人間性もどんどん出せていけたらいいなと。自分ではいいイメージがあります」
新天地のウエルバは、2018-19シーズンはリーグ戦16チーム中14位。優勝したアトレチコ・マドリードやバルセロナに大きく差をつけられたが、田中陽子は移籍先決定前に大きな目標を口にしている。
「海外は大きな大会があるので、そこで結果を出すことでさらにいろんな人に見てもらえるし、自分の価値も上がる。どんどん試して、挑戦していきたいです。チャンピオンズリーグに出たいですね」
国内ラストゲームとなった一戦には、なでしこジャパンの高倉麻子監督も視察に訪れていた。田中陽子がスペイン移籍をきっかけにさらなるステップアップを果たし、なでしこジャパンの競争に本格参戦することを期待したい。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)