ブラジルがジェズスの今大会初得点で先制 アルゼンチンとの宿敵対決は1-0リードで後半へ
序盤から激しい球際の競り合いの応酬 アルゼンチンはアグエロのヘッドがクロスバー直撃
コパ・アメリカ(南米選手権)準決勝、永遠の宿敵対決はまずブラジルが先手を取った。現地時間2日に行われたブラジル対アルゼンチン、ブラジルが前半19分に個の能力と連動で先制点を奪い、1-0のリードで前半を折り返した。
準々決勝でパラグアイ相手にPK戦の末に勝ち上がったブラジル、ベネズエラ相手に2-0と快勝したアルゼンチン。ワールドカップ(W杯)優勝経験国同士、そして南米サッカーのリーダーであり続けた国家同士の“スーペルクラシコ”は、FWフィルミーノ、MFフィリペ・コウチーニョ、DFチアゴ・シウバ、GKアリソン、そしてFWリオネル・メッシ、セルヒオ・アグエロ、今大会好調のFWラウタロ・マルティネスと役者がそろったなかでキックオフの時を迎えた。
キックオフ直後から激しい球際の競り合いの応酬で、前半9分にアルゼンチンのDFニコラス・タグリアフィコが警告を受けた。ブラジルがボールを握る展開となったが、同12分にはMFレアンドロ・パレデスが際どいミドルシュートを飛ばすなど、アルゼンチンも隙を見逃さない。
しかし前半19分、牙をむいたのはカナリア軍団だった。コウチーニョとダニエウ・アウベスの突破から、右サイドに流れたフィルミーノがノールックでラストパス。ゴール前で仕上げたのはFWガブリエウ・ジェズス。今大会初ゴールで1-0とリードを奪った。
前半29分にはメッシのドリブル突破を止めたカゼミーロがファウルを取られ、その判定に両チームが主審に詰め寄る場面が起きるなどヒートアップ。その直接FKではメッシの絶妙のクロスからアグエロがヘディングで合わせたが、クロスバー直撃に終わった。
このシーンでセーブに行ったアリソンが左腰を痛める仕草を見せるなど、前半にして死闘の匂いが漂うスーペルクラシコ。後半も激戦必至となりそうだ。